職員インタビュー~
F先生
成子幼稚園のF先生は2025年に新卒採用されました。
「自分の教育観が持てるようになりたい」と語ってくれたF先生。子どもたちとも保護者とも信頼関係を築いていきたいとのこと。
毎日のように卒園児が遊びに来ることが凄い、というのが成子幼稚園に就職しての強く大きな印象だそうです。
子どもたちが音楽を好きになってくれるように関わっていきたい
幼稚園教諭 F.
(2025年新卒採用)

-幼稚園教諭を目指した理由を聞かせてください。
母が保育士だった影響もあって保育士か幼稚園教諭になりたいなと思ったのと、私に10歳下の弟がいて、小さい時からお世話をしていたということがあって小さい子どもが好きになりました。
あとピアノを15年くらいやっていたので、音楽を通して子どもと関わりたいなって思ったのがきっかけですね。

-園長がよく「子どもが好きじゃなきゃできない仕事」とおっしゃっていますが。
まだ子どもが好きでやっていけているんですが、実際には音楽だけじゃなくって体力も使いますよね。
それでも、根本的には子どもが好き、っていうところがないと、いろんなことに対して前向きに捉えられないと思います。

-教育実習のことについて聞かせてください。
4園、実習に行きました。
大学のカリキュラムとして行く実習が1年生の時に保育園と幼稚園を1回ずつ、2年生の時にも1回ずつ同じ園へ行かせていただきました。
期間もどんどん増やしていって1年生の時に幼稚園は5日間だったのですが2年生の時は3週間実習させていただきました。
保育園は1年生でも2年生でも12日間でした。
あと2年生の時に施設実習というのがあって、障がい者施設で泊りで12日間行かせていただきました。

-障がい者施設での実習で学んだことを教えてください。
大人の方の障がい者施設だったのですが、最近幼稚園でもいろんな事情を抱えている子があるので、そういうそういう時の対応にも良い経験だったと思います。
重度の方が多かったので、大変な部分もありましたが、最後には仲良くなれて別れも惜しくなりました。
教育というよりも支援といった方が良いのかもしれませんが、場合によっては言葉では伝わらないこともありましたので、そういう場面での対応は共通するものもあったと思います。

-実習の際、幼稚園と保育園では違いがありましたか?
保育園も幼稚園もそれぞれ充実していて楽しかったのですが、幼稚園では主活動やちょっとしたワークとか製作とかをやったりするので、そこがより教育的だと思いました。

-保育園ではなく幼稚園を選んだ理由は?
かなり前から幼稚園の方が良い、ということは決めていました。
母からは保育園の話をよく聞いていたのですが、私自身が幼稚園の出身で何となく違いは分かっていました。
短大へ進学して専門的に学び、教育実習へも行かせていただき、確信しました。

-成子幼稚園を選んだ理由は?
教育実習は2回とも自分の母園に行ったのですが、就職フェアに参加した際に5~6園ほど幼稚園を回らせていただいて、成子幼稚園のブースにも立ち寄りました。
そこで、先生方の雰囲気が良くて、アットホームで。これが決め手になりました。それに教育的な要素もあり、いろいろな行事もあり……。私は特に音楽が好きなので、鼓隊に力を入れていることを知って、それが本当にやりたくて、そこに惹かれました。
あとは、学生時代のバイト先に来ていた方がたまたま短大の先輩だったんですが、娘さんを成子幼稚園に預けていて、どこか良い幼稚園はありますか、って訊いたら「娘が通ってる成子幼稚園は本当に良いところよ!」って教えてくれたんです。保護者の方がおっしゃるなら本当に良い幼稚園なんだろうな、と思い、就職フェアや自主実習にも行かせていただきました。実際に自主実習で園を体験して、成子幼稚園に決めました。

-実際に成子幼稚園に入ってみてどうですか?
本当に変わらず先生方の雰囲気が良くて、1年上の先輩たちもいろいろ教えてくださって、本当にありがたいな、って思ってます。
園によっては先輩が厳しいって話を聞きますけど、全然そういうのはなくて、この前も入園式の後に「ご飯に行こう」って1年上と2年上の先輩たちが誘ってくださって。誘っていただいた時には「一員になれたんだな」って嬉しさがありました。

-今の仕事を教えてください。
年長クラスを担当しています。副担任という立場ですが、もう一人の先生と二人担任、という意識でやっています。その先生から、「今日は主でやってごらん」と言われた時には自分が主導でやらせていただき、その先生が主の時には子どもたちの様子を見たり、遅れている子の手伝いをしています。
一緒に担任をさせていただいているその先生から得るものもたくさんあります。たとえば、「幾つ目があるんだろう!?」って思うくらい周りをよく見ていらっしゃるので、早くそうなりたいと思います。

-やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
私の名前を覚えていてくれたのが嬉しかったですね。就職前の2月に1週間と、3月に3日間、自主実習させていただいたのですが、「もう皆、忘れちゃったかな……」って思っていたんですけど、結構覚えていてくれた子がいて、それは嬉しかったですね。
それからつい数日前に、シールを貼ったりしていろいろ学べる仕掛けタイプの絵本で読み聞かせをしたのですが、それが終わってしばらくすると子どもたちが「あ、これ、さっき絵本でやった!先生とやった!」と思い出してくれたのが嬉しく思いました。
あと、私のピアノに合わせて子どもたちが歌ったり踊ったりしているのを見て、「夢が1つ叶ったな」って思います。小学校4年生の時に、二十歳になった自分へ書いた手紙に「幼稚園の先生になってますか?」という一文があって、それを成人式の時に読んだのです。それが印象に残っていて、今、あの時の自分に「ちゃんと幼稚園の先生になってるよ!」って言ってあげられることを嬉しく思います。

-学生時代に想い描いていたことと実際に仕事に就いてみてのギャップは?
ひとつは、自分が思っていたよりも子どもたちの前でしゃべれない、全然うまくいかない、ということ。
もうひとつは、先生たちの保育以外の業務が思っていたよりも色々ある、ということですね。
あと、園長先生や主任の先生との距離が近いというか。園長先生といったらずっと上の遠くにいる存在かと思っていたんですけど、「大丈夫?」「慣れた?」「疲れてない?」って、気を遣ってくださって。自主実習期間中にもお菓子をくださったり、年長さんが収穫してきたトマトを私にもくださったり、優しくて想像以上にアットホームな雰囲気だな、と思います。

-これからのビジョン、夢、ポリシーとかありますか?
はい。まずは自分の教育観を持てるようになりたいです。そして、仕事がきちんと効率よくできるように。保護者とも子どもたちとも良い信頼関係が築ける保育者になりたいです。
それから、音楽を通して子どもたちと関わっていければ嬉しいです。何というか、子どもたちが音楽を好きになってくれるように、っていう……。

-今、仕事に関して工夫していること、心がけていることは?
担任している年長だけでなく、全ての学年の全ての子どもたちと関わって、全園児のことが名前だけでなくその子の個性まで覚えたいと思って過ごしています。
そして今後はいろんな行事があるので、ひとつひとつを盛り上げていきたいです。先生も子どもも皆が楽しんで、一生の思い出になるように。

-先生の「成子自慢」を聞かせてください。
先生同士の雰囲気がとても良いところです。園長先生や主任との距離感も近いですし。
あとは、自分も子どもも安心して保育ができる園だな、って思います。
特に、毎日のように卒園児が遊びに来るのって、凄いことだな、って思いますね。

-就職活動中の学生さんへアドバイスをお願いします。
たくさん遊んでください。同時に、今できる勉強はしっかりやっておいてください。特にピアノとか手遊びとか。自分にできることをできるだけ増やしておくと良いと思います。私は学生時代に作ったパネルシアターも保育で使いたいと思っています。
それから、幼稚園教諭の仕事は思っている以上に楽しいですよ!